Deep Researchはリサーチ済みのものを見つけるツール
from OpenAI Deep Research
Deep Researchはリサーチ済みのものを見つけるツール
fladdict 今日いったこと
「Deep Researchは、地球のどこかで誰かがリサーチ済みのものを見つけるツール。地球上の誰もやったことがないリサーチをするツールではない」。
nishio 素晴らしい言語化だ。「誰かがやったこと」の流通コストが下がって「まだ誰もやってない」人類の文明の端までの高速道路が引かれたわけだ。
博士は文明の端を押し広げる仕事
fuku0185 「ITとインターネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています」 将棋プロ棋士 羽生 善治
高速道路を抜けると渋滞
kazumamori_py 「まだ誰もやってない」ことを研究して発信することのインセンティブがもっと整備される世の中になると良い。
現状だと事業化に成功するところまで持っていかなければ、ほとんどの場合、報酬が得られない。 
ASIが実現した後は、あらゆる発見の価値をAIが判定し、適切な報酬が即座に提供されるような世の中になれば、劇的に知の探索は進むんだろう。(知の探索を行うのがが人間とは限らないが)
まだ誰もやっていないこと
情報共有のインセンティブ
nishio まだ誰もやってないことを研究して、ホモサピエンス向けではなくAI向けに読みやすい形で知識記述してAIに納品すると、AIがその知識を使うたびに使用料をくれる、という未来の形もある。
nishio OpenAIは2024-01-10に"GPT Store"をリリースしている。今これを盛り上げることにあまりリソースが振られてないのは、これがデファクトのインフラになった後に価値が高まる仕組みなのに対し、Anthropicなどの競合の動きが早くてまだデファクトを取り切れてないから、優先順位が下がってるのだと思う
人間のために書くよりLLMのために書く方が楽
Introducing the GPT Store | OpenAI
_daichikonno まさにこの図。
Deep Researchにより、「人類の知の限界」を素早く知ることができるようになった。
そしてその先の「人類がまだ知らないこと」を明らかにするのが博士号の意義であり、この先さらに重要性が増すと考えている。
https://gyazo.com/e0de63c2ee83abf30ac951db3cdde392
_daichikonno とはいえ新発見の多くは「既存の知見どうしの新結合」と考えており、いずれはAI単独で出来るようになる分野が多いと思う。
(一部は既になりつつある。)
現代ではスポーツが「身体遊戯」であるのと同様に、中長期的には研究は人間にとっての「知的遊戯」になるのだと思う。
nishio 7割同感なのだけど細部で食い違っている。「博士がやってた人類の知の限界を広げる仕事」に従事する人は増えるし、その仕事をやるための「博士課程の教育」の重要度は上がるが、AIの支援によって「既存の博士号」の基準を満たす人が10倍になったら「既存の博士号」の価値は下がる。
_daichikonno ありがとうございます。考えに同意いたします。
自分が元ポストで言いたかったことを改めて考えてみると、
「科学研究の作法を身につけることの価値はこの先増す」
ということでした。
(とはいえ、いずれAIのみで科学研究が完結する時代が来ると考えており、人間にとっての科学研究は「知的遊戯」としての娯楽になると予想しています。
そのような未来で楽しく生きるための1つの手段として、科学研究の作法を身につけることは将来に向けた良い投資の1つだと考えています。)
The illustrated guide to a Ph.D
rkmt 博士号や大学は典型的な「ギルド」なので、AIによる社会変革が産業革命規模であったときにそのギルドがどうなるかには興味がある。権威と実情が合わなくなると衰退するかもしれない。産業革命のときは、中世からのギルド組織は技術革新に消極的だったが、やがて消滅してしまった。一方、近代的大学、とくに科学技術の高度教育を担う大学、は産業革命によって生まれ、伝統校においてもそういう教育研究が重視されるようになってきた。現状の大学が21世紀にどうなるか。。
rkmt ギルドで目的が固定化していると時代の変化に対応できない。修道院が主催しているタイプの大学は産業革命に対応できなかったが、ケンブリッジやオックスフォードは(それまでは神学哲学古典中心だったが)時代に適応してサイエンスでも重要な地位を占めている(そもそもニュートンもいたわけで神学だけでもなかったが)
rkmt ケンブリッジやオックスフォードはカレッジの集合体で分散型だったので時代の変化に対応できる柔軟性を持つことができたのかもしれない(とchat先生に聞いたら賛同された)。